QRコードからのアクセスを計測する方法|Googleアナリティクス(GA4)設定方法を解説

QRコードは、Webサイトへの集客やキャンペーン促進に効果的なツールです。しかし、せっかくQRコードを設置しても、アクセス状況を把握できなければ、改善につなげることができません。

そこで今回は、QRコードからのアクセスをGoogleアナリティクスで計測する方法を分かりやすく解説します。設定方法をマスターして、QRコードマーケティングを成功させましょう。

なぜQRコードからのアクセス計測が必要なのか?

QRコードは、オフラインからオンラインへ顧客を誘導する効果的なツールです。チラシ、ポスター、商品パッケージなど、様々な場所にQRコードを掲載することで、Webサイトへのアクセス増加、キャンペーンへの参加促進、顧客情報収集など、様々なマーケティング活動に活用できます。

しかし、QRコードをただ設置するだけでは、その効果を最大限に引き出すことはできません。

QRコードからのアクセス計測を行うことで、以下の様なメリットがあり、マーケティング戦略を成功に導くための重要な鍵となります。

どの媒体からどれくらいアクセスがあったのかが分かる

チラシ、ポスター、商品パッケージなど、どの媒体に掲載したQRコードからのアクセスが多いのかを把握することで、費用対効果の高い媒体を特定し、今後のマーケティング戦略に活かすことができます。

どのキャンペーンが効果的だったのかが分かる

複数のキャンペーンで異なるQRコードを作成し、それぞれのアクセス数を比較することで、効果的なキャンペーンを分析し、改善につなげることができます。

どんなユーザーがQRコードを利用しているのかが分かる

アクセス解析ツールと組み合わせることで、QRコードを利用したユーザーの属性(年齢、性別、地域、興味関心など)を分析し、ターゲット層をより深く理解することができます。

ユーザーはQRコードを読み取った後、Webサイトでどのような行動を取っているのか?

ユーザーがどのページを閲覧し、どれくらい滞在したのか、どのコンテンツに興味を示したのかを分析することで、ユーザーの行動パターンを把握し、Webサイトの改善やコンテンツ制作に役立てることができます。

3. 改善

  • QRコードのデザイン、サイズ、配置は適切か? アクセス数の推移を分析することで、QRコードのデザイン、サイズ、配置が適切かどうかを判断し、改善することができます。
  • ランディングページは最適化されているか? QRコードから遷移したランディングページのアクセス状況を分析することで、ページの構成、コンテンツ、導線の改善を行い、コンバージョン率向上につなげることができます。

QRコードからのアクセス計測は、マーケティング担当者にとって必須の作業と言えるでしょう。

Googleアナリティクス(GA4)でQRコードのアクセスを計測する方法

QRコードからのアクセスを計測するには、GoogleアナリティクスでQRコード専用のURLを作成し、そのURLでQRコードを生成する必要があります。

パラメータ付きURLを作成する

Googleアナリティクスでは、URLにパラメータを追加することで、アクセス元を識別することができます。QRコード用のURLを作成する際は、以下のパラメータを追加するのが一般的です。

  • utm_source: アクセス元の識別子(例:qrcode、qr_magazine、qr_posterなど)
  • utm_medium: 媒体の識別子(例:qr)
  • utm_campaign: キャンペーン名の識別子(例:summer_sale、new_product_launchなど)

例えば、WebサイトのURLが https://www.example.com/ の場合、パラメータを追加すると以下のようになります。

https://www.example.com/?utm_source=qr_poster&utm_medium=qr&utm_campaign=summer_sale

このようなパラメーターの付与を簡単にできるさいとがあります。それが「Campaign URL Builder」です。

出典:https://ga-dev-tools.google/ga4/campaign-url-builder/

このサイトでは、Googleアナリティクスで使用するキャンペーンURLを生成できます。キャンペーンURLは、広告やメールマーケティングなどで使用するURLにパラメータを追加することで、アクセス元を識別することができます。

キャンペーンURLを生成するには、以下の手順に従います。

  1. サイトにアクセスし、キャンペーン名、キャンペーンソース、キャンペーンメディア、キャンペーンターム、キャンペーンコンテンツを入力します。
  2. 「生成」ボタンをクリックすると、キャンペーンURLが生成されます。
  3. 生成されたキャンペーンURLをコピーして、広告やメールマーケティングで使用します。

キャンペーンURLを生成することで、Googleアナリティクスでアクセス元を識別し、効果的なマーケティング施策を展開することができます。

QRコードを作成する

パラメータ付きURLを作成したら、QRコード生成ツールを使ってQRコードを作成します。Googleで「QRコード作成」と検索すれば、無料で使えるツールが多数見つかるでしょう。

QRコードを配置する

作成したQRコードをチラシ、ポスター、商品パッケージなど、目的の場所に配置します。

Googleアナリティクスで確認する

Googleアナリティクスにログインし、「集客」>「すべてのトラフィック」>「参照元/メディア」でアクセス状況を確認できます。

「参照元/メディア」の表に、手順1で設定した utm_source の値が表示されます。例えば、utm_sourceqr_poster と設定した場合、表に qr_poster と表示され、ポスターに掲載したQRコードからのアクセス数を把握することができます。

ポイント

  • パラメータは分かりやすい名称にしましょう。
  • 複数のQRコードを作成する場合は、それぞれ異なるパラメータを設定しましょう

これで、QRコードからのアクセスをGoogleアナリティクスで計測し、効果的なマーケティング施策を展開することができます。

アクセス解析に基づいた改善策を検討しよう

GoogleアナリティクスでQRコードからのアクセス状況を分析したら、その結果に基づいて改善策を検討し、実行することが重要です。

データを見るだけでは意味がありません。具体的な改善策を立て、PDCAサイクルを回すことで、QRコードマーケティングの効果を最大化していくことができます。

ここでは、アクセス解析の結果から考えられる改善策を、具体的な例を交えてご紹介します。

どの媒体からのアクセスが多いのか?

チラシ、ポスター、商品パッケージなど、どの媒体に掲載したQRコードからのアクセスが多いのかを分析しましょう。

例えば、チラシからのアクセスが最も多い場合は、チラシのデザインや配布方法を改善することで、さらにアクセス数を増やすことができるかもしれません。

ポスターからのアクセスが少ない場合は、ポスターの設置場所やデザインを見直す必要があるかもしれません。

どのキャンペーンが効果的だったのか?

複数のキャンペーンで異なるQRコードを作成し、それぞれのアクセス数を比較しましょう。

例えば、夏のセールキャンペーンのQRコードからのアクセス数が多かった場合は、同様のキャンペーンを他の季節にも実施することを検討できます。

新商品発売キャンペーンのQRコードからのアクセス数が少なかった場合は、キャンペーンの内容や告知方法を見直す必要があるかもしれません。

どんなユーザーがQRコードを利用しているのか?

年齢、性別、地域、興味関心など、QRコードを利用したユーザーの属性を分析しましょう。

例えば、若い女性からのアクセスが多い場合は、彼女たちの興味関心に合わせたコンテンツやキャンペーンを展開することで、より多くのアクセスを獲得できる可能性があります。

特定の地域からのアクセスが多い場合は、その地域に特化した情報を提供することで、ユーザーのエンゲージメントを高めることができます。

ユーザーはQRコードを読み取った後、Webサイトでどのような行動を取っているのか?

ユーザーがどのページを閲覧し、どれくらい滞在したのか、どのコンテンツに興味を示したのかを分析しましょう。

例えば、QRコードから遷移したランディングページの直帰率が高い場合は、ページの構成やコンテンツを見直し、ユーザーが求める情報を分かりやすく提供する必要があります。

特定のコンテンツへのアクセスが多い場合は、そのコンテンツを充実させたり、関連コンテンツへの導線を強化したりすることで、ユーザーの回遊率を高めることができます。

これらの分析結果を踏まえ、具体的な改善策を実行し、効果を検証していくことが重要です。

まとめ

QRコードは、オフラインからオンラインへ顧客を誘導し、Webサイトへの集客やキャンペーン促進に役立つ強力なツールです。

しかし、QRコードをただ設置するだけでは十分ではありません。Googleアナリティクスを活用し、QRコードからのアクセスを計測することで、初めてその効果を最大限に引き出すことができます。

アクセス状況を分析することで、どの媒体やキャンペーンが効果的なのか、どんなユーザーがQRコードを利用しているのか、Webサイト上でどのような行動を取っているのかなど、貴重なデータを得ることができます。

これらのデータに基づいてQRコードのデザイン、サイズ、配置、ランディングページの内容などを改善していくことで、より多くのユーザーをWebサイトへ誘導し、コンバージョン率向上につなげることが可能になります。

QRコードマーケティングを成功させるには、PDCAサイクルを回し、継続的な改善を心がけることが重要です。Googleアナリティクスを有効活用し、データに基づいた戦略的なマーケティング活動を実践しましょう。

GA4でQRコードのアクセスを計測するには、どうすればよいですか?

GoogleアナリティクスでQRコードのアクセスを計測するには、キャンペーンURLを作成し、QRコードに設定する必要があります。

GA4で計測できない場合はどうすればよいですか?

GoogleアナリティクスでQRコードからのアクセスが計測できない場合は、以下の原因が考えられます。

・QRコードに設定したURLが間違っている
・Googleアナリティクスのトラッキングコードが正しく設置されていない
・Googleアナリティクスの設定が間違っている

上記の原因を確認し、問題を解決してください。

キャンペーンURLは、どのように作成するのですか?

キャンペーンURLは、GoogleアナリティクスのキャンペーンURL作成ツールなどで作成することができます。

通知する
guest
0 Comments
古い順
新しい順 人気の投稿
Inline Feedbacks
全てのコメントを表示