Google アナリティクス 4(GA4)において、従来の「コンバージョン」が「キーイベント」へと名称変更されました。これはGoogle 広告のコンバージョンと区別するための変更のようです。
この記事では名称の変更について詳しく解説しておりますので、定義を再確認しましょう。
GA4のキーイベントとは?
GA4のキーイベントは、従来のコンバージョンのことです。
従来のコンバージョンの定義を再確認すると、Webサイト上で獲得する「最終的な目標」といえるでしょう。例えば、以下のようなユーザーの行動が該当します。
サイトの種類 | キーイベント(旧コンバージョン)例 |
---|---|
ECサイト | 商品の購入 |
BtoBサイト | 資料ダウンロード お問い合わせ 見積り依頼 |
サービスサイト | サービス予約 会員登録 無料体験 |
採用サイト | 採用応募 |
これらはあくまで例であり、サイトの目的によって異なります。
例えばアフィリエイトサイトを運営しており、サイトの目標が「アフィリエイトリンクのクリックを増やしたい」ということであれば、リンクのクリックをキーイベントに設定しても良いでしょう。
マイクロコンバージョン(マイクロキーイベント)とは?
マイクロコンバージョン(マイクロキーイベント)は、ウェブサイトやアプリで最終的な目標達成までの道のりを小さなステップに分割し、その一つ一つのステップを小さな「コンバージョン」として捉える考え方です。
商品の購入が最終的な目標とすれば、商品のお気に入り登録、カートへの追加などがマイクロコンバージョンにあたります。
マイクロコンバージョンを設定することで、サイトの問題点を早期発見できたり、改善策が出しやすくなります。
なぜ名称が変更になったのか?
GA4とGoogle広告は連携することができ、GA4の管理画面でGoogle広告の分析がより詳細にできるようになっています。両ツールで「コンバージョン」という用語が使われていましたが、設定方法や計測内容が異なるため、サイト管理者としては違和感がありました。
今回の変更では、GA4は「キーイベント」、Google広告はそのまま「コンバージョン」となり、区別しやすくなりました。
各指標の今後の定義まとめ
指標 | 定義 |
---|---|
イベント | GA4において、ユーザーの行動に基づいて収集される情報です。ページビュー、クリック、スクロールなど、あらゆるユーザーの行動がイベントとして記録されます。 |
キーイベント | イベントの中でもサイトの目標となる重要なイベントのです。デフォルトで設定されているものもありますが、基本的に手動設定が必要です。 |
コンバージョン | 広告を見たユーザーが、広告主にとって価値のある特定の行動を取ったことを指します。こちらも基本的に手動で設定が必要です。 |
名称変更に伴い何をすればいい?
名称が変更になってもすべてそのまま引き継がれるので、何か特別なことをする必要はありません。
まとめ
GA4のコンバージョンがキーイベントに変更になったことで、より用語の定義がスッキリしたでしょう。この記事の内容をまとめると以下の通りです。
- GA4のコンバージョンはキーイベントになった
- コンバージョンはGoogle広告の専用用語になった
- 名称変更にともない実施することは特になし
本記事では、キーイベントについて整理しました。今後GA4を活用していくうえで重要な名称変更ですので、覚えておくようにしましょう。
よくある質問
GA4のキーイベントとは?
従来のコンバージョンのことです。
マイクロコンバージョン(マイクロキーイベント)とは?
ウェブサイトやアプリで最終的な目標達成までの道のりを小さなステップに分割し、その一つ一つのステップを小さな「コンバージョン」として捉える考え方です。
なぜキーイベントへ名称が変更になったのか?
GA4とGoogle広告は連携しており、用語の重複を避けるためです。